SCROLL DOWN

TOKYO LOCALS

葛飾区/Katsushika

葛飾区のグルメとそこに住む人々

2021.09.09

Text:DAI

真の下町を制してみないか

今日までに葛飾区の魅力をご紹介してきました、「葛飾区のグルメとそこに住む人々」もいよいよ最終回。あっという間でしたが、僕自身も葛飾区という街を深く知ることができ、魅力の再確認をしながら楽しく書かせていただきました。

そんな最終回を飾るのが、葛飾区の新小岩。あれ? 小岩って江戸川区じゃなかったっけ? と思ったそこのあなた。確かに江戸川区にあるのは小岩ですが、実は新小岩は葛飾区にあるのです。

葛飾区の新小岩が地元であり、今や名だたるラッパーと肩を並べるZORNは地元の誇り。彼が綴る等身大でド直球なリリックはいつ聴いても刺さる。胸にグッとくる。地元愛がでかすぎる彼は、先日リリースされたEPを新小岩公園で手売り販売をゲリラで開催。そして何より歌の中に地元でのエピソードが何度も登場する。

そんな彼の愛する地元・新小岩で僕が紹介したいのが、チャッチャ系ラーメン店「ごっつ」。チャッチャ系って実際どういう定義なのかあいまいな人も多いだろうから、簡単にまとめると豚の背脂をスープに入れ、スープにコクを出したもの。

このお店はサービス、接客、味すべてにおいてハイレベル。麺の大盛、中盛にとどまらず、半ライスに極めつけの水餃子まで無料。欲張りすぎても文句ひとつ言われない。ただし、しっかりと食べきれる量を頼むようにすることは忘れてはいけない。大盛は己の胃袋とかなりの大一番になることが予想されるのでそこもご用心。

つけ麺のつけ汁はバリエーション豊富。ピリ辛ゆず風味でこの夏はさっぱりとして乗り切りたいところ。味は背脂がたっぷり、いやもうあふれてもいいのではないかというくらいだ。麺につけ汁が絡み合い、中太麺も全く引けを取らない存在感。絶妙のハーモニーとはこの「ごっつ」のつけ麺から発祥したのではないかと疑うレベル。

ここだけでなく、「よっちゃ」や「ビリーザキッド」などZORNが通っていたお店も多々ある新小岩。

街を歩けば、穏やかな表情を浮かべ手をつなぎながら歩く老夫婦がいて、自転車に乗りながら大声で歌を歌うおじさんがいて。下町感があふれた、他にはないような人柄が目立つ印象を受ける。

この街を制すれば、きっとあなたも下町の玄人になれるのではないだろうか。

葛飾区の全12回、ご覧いただきまして本当に有難うございました。またどこかで! ごきげんよう。

書き手

DAI

葛飾区在中。普段は大学生として過ごし、BEAMSでアルバイトをしている21歳。休日は都内の銭湯に足を運んでいるか、グルメなお店を探しているシティボーイ。

Instagram:@bydai_suke

PROJECT TOP

TOKYO LOCALS

東京23区に住む人が、自分の区の情報を紹介していくブログコンテンツ。