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TOKYO LOCALS

北区 / KITA

古くて新しい北区の街かど vol.5

2021.12.01

Text:Shino

赤羽の台湾スイーツ 

台湾のスイーツ、豆花(トウファ)が好きです。

お持ち帰り用の豆花

豆乳を柔らかく固めたプルプルの食感、もっちりとした芋のお団子や甘すぎない小豆がのった、優しい味わいのスイーツデザート。豆花が食べられるお店は都内に数件あることを知っていますが、それほど多くはないと思います。そんな台湾スイーツ専門店が赤羽にあります。

お洒落な外観

『MeetFresh鮮芋仙(シェンユイシェン)』は、台湾から世界に向けて約800店舗を展開する、台湾・中国では名の知れたお店です。豆花だけでなく、芋園、仙草の3種類がメインのメニューで、タピオカドリンクなどもあります。現在8つある日本店舗の中で赤羽のこちらが日本の第一号・本店です。赤羽には駅前にも支店があり、赤羽に2つも豆花のお店があるなんて嬉しい驚きです。

本店は商店街の静かな路地裏にあります。お店が入るビルは外観がモダンで素敵。店内も天井が高くてとてもくつろげるところです。正直、赤羽の路地裏にこんな素敵な造りの台湾スイーツ店があるなんて、ちょっと不思議な気がしていたので、その疑問を解くため、お話をうかがいに行きました。

ライトアップされて素敵な夜の雰囲気

お話をしてくださったのは、日本店舗を運営するスムースデザイン株式会社・飲食事業部部長の坂口さん。台湾スイーツを赤羽で始めるきっかけとその想いをうかがいました。

「もともと弊社は空間デザインをする会社です。社長が中国でデザインの仕事をする時、忙しい合間の良い息抜きとして食べたのがこの店のスイーツ。自社ビルをここ赤羽で建てる際、1階にはぜひこの店に入ってほしいと思ったのが始まりです。材料輸入のことなどやりとりに苦労した末、2017年にオープンしました」

モダンな店内に台湾の可愛い小物の飾りつけ

「台湾本部からは、原宿など大きな街での第一号店を望む声が高かったですね。それでも社長が赤羽出身ということもあり、庶民感覚の赤羽らしさに台湾スイーツがマッチすると考えたようです。この台湾スイーツが一過性の流行りで終わってほしくないという想いもありました」

デザイン専門の会社が運営していると聞いて納得の店舗。そしてその想いの通り、赤羽本店はほっと一息つける感じで、周辺の静けさや、休日には小さい子供連れがスイーツを楽しんでいるなど、大きな街中にはない居心地の良さがあります。優しい味わいのスイーツは、どこか懐かしくてずっと大切にしたいそんな味。

「もともとこうしたスイーツは台湾の家庭の味。台湾ではお子さんからお年寄りまで、いろいろな人たちがいろいろな時間に食べていますよ」

店内に飾られたフー姉弟の写真

お店は台湾のフー姉弟が始めたとありました。材料はすべて台湾の工場で作っていて、世界どこでもレシピは同じ。台湾の工場では、フー姉弟が2007年の創業以来今も元気に品質管理に目を光らせているそうです。

日本だけの特徴は、一回り小さいMサイズがあること。台湾含め他国では日本のLサイズのみ。お腹の空き具合にあわせて選べるのは嬉しいです。

トッピングもいろいろ選べます

坂口さんのおすすめは、仙草。熱中症解消などの作用があると言われている、台湾の仙薬をゼリーにしたデザートです。暑い夏には仙草にさらに仙草シャーベットをのせ、まぜながら食べると最高に美味しいそうです。今まで注文したことはなかったですが、来年の夏には必ずシャーベットのせをいただきます!

定番メニューの仙草オリジナル・Mサイズ

コロナ禍の前、駅前の店舗テラスで台湾夜市のようなイベントをしたことがあるそうです。坂口さん曰く、赤羽は気軽に立ち寄れる赤ちょうちんの雰囲気が台湾夜市のようだとか。またそんなイベントができるといいですね。

赤羽の路地裏にある理由や美味しさへのこだわりなど、お話を聞いてますますファンになりました。台湾スイーツが赤羽に根付き、いつしか赤羽のソウルフードに……なるといいなあ。


MeetFresh鮮芋仙 赤羽本店
住所:東京都北区赤羽2-21-2 SD.Building1F
https://www.meetfresh-tokyo.jp/

書き手

Shino

北区在住。好きなコト・モノ:東京の街、美しい建物、おいしいもの、映画、韓国ドラマ、サイクルロードレース、編物。毎日楽しく暮らしたい。

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