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きゅうかくうしお × BE AT TOKYO

パフォーマンスユニット「きゅうかくうしお」とのクリエーションの裏側を公開!

2021.10.20

「きゅうかくうしお」との初めてのクリエーションは、BE AT STUDIO HARAJUKUでの、アーティスト写真撮影。当日参加していた、Photographer / Moeko Ishiguro氏による、オフショットとレポートをお届けします。

今、鈴虫が鳴く声を聞きながら、この文章を書いています。

ちょうど4ヶ月前の夜のこと。

寒くもなく、暑くもなく、ちょうど良い気温。夜になるとすこしだけ涼しく感じた。まさに今と同じくらい。結構前の出来事なのに、昨夜のことのように思い出せる気がするけれど、その時だけの感覚みたいなものがごっそり抜け落ちた寂しさも感じている。



夜が深くなるにつれてだんだんと集まってくるメンバー達。
興奮と不安を隠しきれないスタッフ達。
スモークに満ちた空間。
時に笑い、時にピリッとする場の雰囲気。
ケータリングの良い匂い。
フィッティングルームにかけられた色鮮やかな衣装の数々。
そこかしこに置かれている機材たち。
全てに心が躍った。



普段踏み入ることのできないラフォーレの屋上に侵入し、東京の夜の街並みの中に照明がまぶしく光り、撮影が始まった。
色彩を纏った各々が自由に動き回る。

はじめて目の当たりにした「きゅうかくうしお」は、ひとことで言うならば、バラバラなまとまり。
形を持たない集合体。掴めない、魅力的な人々。



今回、招かれざる撮影者として一連の流れを勝手に記録させてもらいました。見返すとそれは、最初から最後までが、一夜限りのスペシャルなパフォーマンスで、集まることが規制されたこのご時世に、生モノを見ることに心底飢えていたことを思い出させてくれたのでした。

撮影することを快く受け入れてくださったカメラマンの荒井さん、きゅうかくうしおの皆さんをはじめとして、ご一緒した皆様に感謝を込めて。

またお会いできますように!

きゅうかくうしお

2010年、辻󠄀本知彦と森山未來が立ち上げたユニット「きゅうかくうしお」。現在では、今までに関わったスタッフをメンバーとして10人体制で活動。日々係う(かかずらう)ことで生まれるあらゆる現象・感情を創作の起点とし、一人ひとりが自尊心を持ち自立した個の集団として、自由に思考・議論しながら創作のあり方を探り、日常への問いを提示する。

Instagram:@kyukakuushio
Twitter:@kyukakuushio
Web:https://kyukakuushio.com/

写真家、映像作家、セノグラファー

石黒萌子

1990年生まれ。宮城県出身。 千葉大学建築学科卒業、東京藝術大学大学院デザイン専攻修了。 在学中ウィーン応用芸術大学にて舞台美術・映像表現を学ぶ。幼少期にはじめたクラシックバレエに影響を受け、身体感覚と空間、ノーテーションなどを制作テーマとしてきた。
建築・舞台デザイン事務所勤務を経て、2020年6月より株式会社toha代表取締役。写真・映像表現を軸にパフォーマンスやインスタレーションも行う。

Instagram:@moekoishiguro

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